関西勢に16季ぶり黒星 名門早大ラグビー部“瀕死”の原因は

公開日: 更新日:

 OBの五郎丸も泣いている――。ラグビーの全国大学選手権は13日、2次リーグが始まり、7連覇を狙う帝京大は法大に66-7で圧勝。関東対抗戦で帝京大と優勝を分け合った明大も京産大に53-14で大勝した。

 そんな中、昨年は正月の風物詩でもある大学4強にも進めなかった名門・早大が衰退の一途をたどっている。この日、天理大に10-14で敗れて黒星発進。関西勢には16季ぶりの黒星を喫した。4位だった対抗戦も散々で、帝京大にはなんと同大学の対抗戦史上最多の92失点、77点差を喫する屈辱的大敗だった。

 かつては狙った選手は逃さなかった早大が、花園のスター選手から敬遠される傾向があるという。早大ラグビー部OBがこう嘆く。

「早大はもともとスポーツ推薦枠が少なくて、運動部全体の3割程度しかいないというのが早大関係者の言い分。それでも強かった頃は、高校日本代表クラスの狙った選手は必ずといっていいほど入学していた。それが今、強豪高校の監督が、トップリーグでラグビーを続け、日本代表を目指すなら、環境面やラグビーに理論的に取り組んでいる帝京大をこぞって推薦しているのが現実です。今年の対抗戦で帝京大を破るなど、近年力をつけている国立の筑波大もスポーツ推薦で人気。ここでも早大は後塵を拝していて、後藤監督が『選手層が薄い』と嘆く苦戦の元凶となっているのです」

 15度の大学選手権優勝を誇る伝統の赤黒ジャージーが今、瀕死の状態に直面している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に