小久保侍J監督と明暗…松中信彦引退の裏をホークスOB語る

公開日: 更新日:

「小久保は青学大時代にバルセロナ五輪に出場するなどエリート街道を歩んできた。本人のひたむきな努力はもちろん、(04年から3年間在籍した)巨人でも4番を打ち、主将を務めた。ホークスではリーダーシップを発揮し、周囲の人望もあった。それが今の地位につながっているのだろう。松中は高校から社会人を経由して、雑草魂ではないが実力で這い上がってきた男。僕も同じ経歴でプロ入りしたから気持ちはわかる。一匹オオカミ的な性格で誤解されやすい部分があったと思う」

 山内氏は昨年、退団直後に松中に会い、「スパッと辞めて、引退試合でもして終わったらいいのに、もったいないなあ」と、声をかけたという。

「松中にはまだやれるという思いがあり、引退への踏ん切りがつかなかったのでしょう。貪欲な姿勢はヒシヒシと伝わってきた。苦労もして努力もしてきたからこれほど指導者として適役はいないと思うが、こういう形でホークスを去った今、松中を引っ張ろうと考える球団は出てこないかもしれない。まずはお世話になった新日鉄住金かずさマジック(旧・新日鉄君津)など、彼を必要とするところで指導者として出直し、そこでの仕事が認められた上でプロに復帰するんだ、という気持ちで頑張ってほしいですね」(山内氏)

 前途に幸あれ、だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒