男子プロの抵抗必至 JGTO「難コース増」方針に早くも暗雲

公開日: 更新日:

 当時、選手会長だった池田は「(例年の日本オープンの設定は)ナイスショットしたのにピンに寄らない。フェアウエーをちょっと外してラフに入れば、何も考えずにサンドウエッジを持って、ハイ、出しましょう。これではアマチュアと一緒だよ。(今年は)プロの技量を出させるための、心をくすぐるような設定をしてくれた。これが正しいナショナルオープン。だから今回、やる気になれた」と持論を展開した。もちろん池田一人の意見ではなく、多くのプロも同じ考えだろう。

 バーディー合戦の方がギャラリーが喜ぶと思っているのだ。自分の下手さ加減をごまかすために「やさしいセッティングにしろ」と言っているようなものであり、こんな頭の中身では、世界で通用しないのは当然だ。

「いくら大西さんが正論を吐いたところで、選手たちは馬耳東風です。実はJGTOでは選手会が言うことを聞かなければ何も進みません。そもそも今回の人事にしても、海老沢前会長を追い出して青木を新会長に担ぎ出したのは選手たちです。自分たちにとって都合のいい理事を選び、意向をくんだ組織運営をしようとしているだけです。社員の圧倒的多数はツアープロなわけですから、選手会の力は絶対であり、やさしい会場設定を望んでいる現状を変えないでしょう。大西さんをJGTO副会長に据えて内部に取り込んだのも、思い切った改革をさせないための口封じに過ぎません」(関係者)

 大西氏の世界で戦うためのコース設定も、ぬるま湯体質にどっぷり漬かったプロたちに潰されるのは間違いない。今年もバーディー合戦のつまらない試合が続きそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある

  3. 3

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  1. 6

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  2. 7

    日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧

  3. 8

    米倉涼子の薬物逮捕は考えにくいが…業界が一斉に彼女から手を引き始めた

  4. 9

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 10

    影山雅永JFA技術委員長の“児童ポルノ逮捕”で「森保監督がホッとしている情報」の深層