選手大麻使用でスノボ大幅減 宙に浮く「強化費」どうなる

公開日: 更新日:

 当然のことながら、大麻使用が発覚したスノーボードの2選手に厳罰が下った。

 27日、全日本スキー連盟(SAJ)は都内で臨時理事会を開き、ドラッグに手を出した強化指定選手である未成年2人に対して会員、競技者登録の停止(いずれも無期限)、日本オリンピック委員会(JOC)、SAJの強化指定選手の取り消し、解除の4つの処分を下した。未成年のため、当該2選手の氏名などは公表しなかったが、種目はスロープスタイルと明かした。

 SAJによると、強化指定選手、コーチ、スタッフ計20人にヒアリング調査を行った結果、昨年の米国・コロラド州への遠征中に2人の大麻使用が判明。ひとりは大麻吸引を認めたが、もうひとりはヒアリングすら拒否。任意による事情聴取では「やってません」と否定しながら、2~3月にかけて実施した毛髪検査では陽性反応を示したというから悪質だ。

 2人は処分が解除されるまで国内はもちろん、国際スキー連盟管轄の国際大会にも出場できないが、プロとしての活動に制限はない。米国のプロの試合に出場して賞金を稼ぐことは可能だ。強化指定を解除されたとはいえ、問題の2人は稼げる場があるので懐は痛まない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし