金メダルは遠く…男子柔道の原沢&七戸ともに準決勝敗退
こんな結果では胸を張って五輪へは行けない。
柔道男子100キロ超級のリオ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権が29日に行われ、五輪代表に最も近いといわれた原沢久喜(23)と、逆転での代表入りを狙う七戸龍(27)はともに準決勝で敗れた。
昨年4月の全日本に勝ってから国内外で7大会連続優勝の原沢は、消極的な試合運びで上川大樹(26)に0-3の旗判定で負けた。七戸は王子谷剛志(23)に大外巻き込みで一本負けを喫した。決勝は王子谷が上川に一本勝ちした。
決勝直後の全日本男子・井上康生監督は、代表候補の2人が準決勝で敗退したことについて、「代表争いをすることで動きが硬くなっていたが、五輪ではこれ以上の緊張感がある。その上で代表に選ばれた者は準備をしなければと、あらためて危機感を覚えた」と言った。
100キロ超級の代表は、大会後の強化委員会で原沢に決まった。
この階級は00年以降、シドニー銀、アテネ金、北京金ときてロンドンではメダルなし。金メダル奪回が期待されているが、国内でこんな戦いをしていては、日の丸の重圧がかかる本番ではとても期待できない。