野球賭博事件 笠原逮捕で改めて問われる巨人の“隠蔽体質”

公開日: 更新日:

東京五輪「追加種目入り」は絶望か

 警視庁組織犯罪対策4課は笠原を逮捕したことで、一連の賭博資金が暴力団に流れていないかなど、事件の全容解明に本腰を入れる。プロ野球界にとっては、野球賭博に関わった者が新たに出てくることも懸念されるが、野球賭博絡みで逮捕者が出たことで、「野球・ソフトボール」の20年東京五輪の追加種目入りへの影響は必至だ。

 東京五輪組織委員会は、野球・ソフトボール、空手ローラースポーツ、スポーツクライミングサーフィンの5競技計18種目を国際オリンピック委員会(IOC)に提案することを決め、8月の総会で審議されるが、IOCは違法賭博を敵視している。落選した種目の関係者たちも、プロ選手が暴力団と関係があったかもしれない「野球」の追加種目入りには黙ってはいないだろう。

 笠原逮捕を受けて巨人は「(笠原を野球賭博に誘ったとされる元飲食店経営者の)斉藤聡、笠原将生の両容疑者が当球団内部で野球賭博の勧誘を行っていた実態が解明されるよう、今後も警視庁の捜査には全面的に協力していく所存です」とコメントしたが、何を今さらだ。事件をここまで大きくしたのは巨人ではないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  5. 10

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ