「弱い横綱の乱造に」 稀勢の里“綱取り継続”にファン苦言

公開日: 更新日:

「来場所に綱とりをつなぐ13勝2敗!」

 中継のアナウンサーが絶叫した。

 千秋楽の一番で横綱日馬富士を押し出し、13勝2敗で5月場所を終えた大関稀勢の里(29)。14日目に横綱鶴竜に敗れた時点で今場所どころか来場所の綱とりも消滅したはずだった。

 横綱の昇進基準は「2場所連続優勝か、それに準ずる成績」とある。先場所も優勝を逃し、今場所も千秋楽を前にして横綱白鵬(31)に賜杯を許している以上、とても「優勝に準ずる成績」と呼べない。

 にもかかわらず、この日は二所ノ関審判部長が、「来場所、優勝したら昇進もある」と発言。何が何でも稀勢の里を横綱にしたいようだ。

 場所前の綱とり条件は、「14勝以上で3横綱を倒した上で優勝」(二所ノ関審判部長)だったはずが、13日目に白鵬相手に黒星。「3横綱の撃破」は消えたにもかかわらず、今度は友綱審判部副部長が、「残り2つ勝って14勝することが大事」と、基準をコロッと変えたのだ。


 03年に引退した貴乃花(43=現理事)以来となる日本人横綱をつくりたい気持ちはわかるが、本当にそれでいいのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?