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菅谷齊東京プロ野球記者OBクラブ会長

1943年、東京都生まれ。共同通信社でV9時代の巨人をはじめ、阪神などを担当。1970年代からメジャーリーグも取材した。野球殿堂選考代表幹事を務めたほか、三井ゴールデングラブ賞設立に尽力。現在は東京プロ野球記者OBクラブ会長。

「よからぬ商売」で大儲け “稀なるフィクサー”小西得郎は粋筋の置屋から3球団の監督を歴任した

公開日: 更新日:

 上海でボロ儲け、芸者置き屋の旦那、闇屋の親分……。こんな人物がプロ野球3球団で監督を務め、しかも優勝した。小柄だが、江戸っ子できっぷがいい。付き合いは経済人から政治家、芸能界、それに街のボスとやたらと広かった。

 その名は小西得郎。プロ野球がセ・パ2リーグになった1950(昭和25)年、松竹ロビンスをセ初優勝に導いたことで知られる。実は混乱時代に“顔”を使ってさまざまな出来事にかかわり、裏面史では「稀なるフィクサー」。ロシア文学専攻の京都帝国大学(現京都大)の教授を父親に持つ秀才だった。

 難関の第三高等学校に合格したものの、「野球がやりたかった」と明大へ。第8代主将として神宮でプレーした。

 卒業して造船会社に勤めたのも束の間、退社すると友人と上海へ渡り、本人によれば「よからぬ商売」で大儲けしたそうである。

 帰国後、その資金で東京・新橋のビルの一室で合金などを扱う会社を立ち上げた。進駐軍の物資販売に絡み、自ら「闇屋の親分みたいなもの」。戦後のことである。

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