団体銅も大きい中国との差 女子卓球「東京五輪」への課題

公開日: 更新日:

 しかし日本の女子は、3月のカタールオープンのダブルス決勝で、負けはしたが福原・伊藤組が、中国ペアに対しフルセットまでいった。4月の五輪アジア予選では、伊藤がリオの個人金の丁寧に4-2で勝っている。「大人と子供」といわれたほどの実力差はなくなりつつあるのは確かだ。

 それでも、身長もパワーもある中国選手を倒すのは容易ではない。今回のシングルス代表はロンドンと同じ。金メダルの丁寧は172センチ、銀の李暁霞は174センチだ。特に、個人で金を取った丁寧はオールラウンド型で、打点の高さを生かした攻撃が得意。男子並みの筋力から放たれる強烈スマッシュだけでなく、ラリーもめっぽう強い。

 日刊ゲンダイがロンドン五輪後に村上監督にインタビューした際、中国(女子)選手との身長差について聞くと、「卓球レスリングみたいに階級制なら金メダルが取れます」と言って笑い、「中国は全国の有望な小学生を集めて選別していく。日本の小学生は親が元卓球選手で、1日に6~8時間も練習してうまくなる。毎日6時間なら、1年で2000時間以上。睡眠時間が5時間ぐらいの子供もいる。骨の成長によくないといわれるが、現状では何ともしがたい」と語っていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?