団体銀以上確定 男子卓球を変えた“愛ちゃん人気”と独留学

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 その瞬間、エースの水谷隼(27)は床に倒れ込んだ。

 リオ五輪卓球男子団体準決勝は、世界ランキング4位の日本が同2位のドイツを3―1で下し、史上初の決勝進出を決め、銀メダル以上を確定させた。

「今回はシングルスと団体のメダルを達成できてうれしい。2番手をやってボルには1勝15敗で勝てない相手だったが、すごく自信があって、彼に勝てると思ってここにきた。それがプレーに出た。優勝しか見ていない。あと1試合、最高のプレーをしたい」(試合後の水谷)

 日本男子は今年3月の世界卓球団体戦で、1977年バーミンガム大会(英国)以来39年ぶりの決勝に進出。王者中国にストレート負けしたが、銀メダルを手にした。その実績からすれば、今回の決勝進出は順当ともいえるが、五輪のメダル獲得までの道のりは長かった。

■女子偏向というイメージを覆したい

 日本の卓球がここまで強くなった要因は多々ある。81年に全日本選手権ホープス・カブ・バンビ(ホープスは小学6年生以下、カブは同4年以下、バンビは同2年以下の部)がスタート。全国で約7000人を超える卓球少年や少女たちがしのぎを削る場が生まれ、01年にはホープスのナショナルチームもスタート。そこでは技術やメンタル以外に、栄養についても家族に指導した。

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