欧州進出だけじゃない MLBが企てるアジアツアーの中身

公開日: 更新日:

 これまで多くの球団が日本開幕戦を行ってきたが、野球人気の高い韓国、台湾には足を延ばさなかった。日本、韓国、中国、台湾なら移動距離は短く、場所によっては米国内の移動よりも負担が少ない。米国の人気歌手がアジア各国を回ってひと稼ぎして帰国するように、MLBもアジアツアーで莫大な利益が見込めるとソロバンをはじいているのだ。

 MLBには日本、韓国、台湾とアジア出身の選手が増えてきた。メジャーでプレーするアジア人選手の大半は国を代表するスター。アジア人選手が所属する球団同士がツアーを組めば、注目度は高まり、放映権料や入場料に加え、各国企業からのスポンサー収入も期待できる。

 MLBの真の狙いは日、韓、台を足がかりに中国市場を取り込むこと。昨年7月にオリオールズが19歳の内野手と契約するなど、各球団が中国人選手を積極的に獲得しているのは本格的な中国進出を見据えたものだ。

 日本開幕戦実施に積極的なイチローのマーリンズも近い将来、アジアを転戦するに違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    突然告げられた強制米留学、現地では毎日ドミニカ人全員に飯を奢り続け、球団の領収書を切った

  2. 2

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  3. 3

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  4. 4

    酷暑の大阪万博会場を歩いたら“地獄”だった! 午後の気温は40度近く、大屋根リングはガラガラ

  5. 5

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  1. 6

    長渕剛がイベント会社に破産申し立て…相次ぐ不運とトラブル相手の元女優アカウント削除で心配な近況

  2. 7

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  3. 8

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ

  4. 9

    中村芝翫に別れたはずの愛人と元サヤ報道…夫が不倫真っ只中でも妻・三田寛子は家族写真投稿の複雑胸中

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希“ゴリ押し”ローテ復帰が生む火種…弾き出される投手は堪ったもんじゃない