霞ヶ関か若洲か 五輪ゴルフ会場問題はなぜ盛り上がらず?

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■国民や都民の関心薄く

 米国ゴルフ事情に詳しいスポーツライターの吉川英三郎氏もこう言う。

「米国の男女ツアーは、人種や性別で差別を行っているゴルフコースでは、トーナメントを開催しないとしている。トランプ次期大統領が昨年の選挙期間中に差別的な発言を行ったことで、トランプ氏がオーナーのコースで試合を行うかどうか揉めたほどです。現状のままでは、霞ケ関が五輪コースに認められる可能性は極めて低い」

 ジャーナリストや議員ら有志で構成する日本ゴルフ改革会議も11日、東京都に対し、20年東京五輪のゴルフ会場を、選手村から約5キロしか離れていない若洲ゴルフリンクス(江東区)に変更することを求めた。その点について前出の関係者がこう続ける。

「若洲は三方を海に囲まれているので、真夏でも霞ケ関よりはるかに涼しい。一方で、全長が約6900ヤード(パー72)しかなく、クラブハウスも狭い。五輪コースになっても、メディアセンターはハウス内に設置できない。90年代には国内の男女プロツアーを開催したこともあるが、ギャラリーが歩くスペースも限られていて観戦しづらい。五輪開催が決まれば、いろいろ手を加えなければなりません」

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