浅田真央惨敗も 視聴率20.3%が予感させた“引退”の現実味

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 25日に終わった全日本フィギュア選手権の視聴率が26日、ビデオリサーチから発表された。24日が平均14.3%、25日は平均14.1%(すべて関東地区)。そして、瞬間最高視聴率を出したときリンクで滑走していたのは、優勝した宮原知子(18)でも宇野昌磨(19)でもない、ジャンプを何度も失敗した浅田真央(26)だった。

 瞬間最高は24日が20.3%(21時14分)、25日が16.8%(20時2分)。いずれも真央の演技中だった。ちなみに昨年の同大会の視聴率は平均20.6%で、瞬間最高は28.8%。これも真央が滑っている場面での数字だった。

 視聴率そのものは昨年に比べて下がったものの、真央の人気は相変わらず高い。昨季から左ひざの不安を抱え、シーズン前半は大幅に調整が遅れていた。それでも封印していたトリプルアクセル(3A)を解禁。今年の最終戦で3Aを成功させ、完全復活する真央の姿を見たい……高い視聴率は、そんなファンの期待の表れだったのかもしれない。

 その一方で、ファンが真央に注目したのは「引退」の2文字が現実味を帯びてきたからでもある。先月のフランス杯でもジャンプミスを連発。9位に終わると、涙ながらに「自信を失った」と漏らした。グランプリシリーズの自己ワースト順位を更新し、「全日本が最後になるかもしれない」という雰囲気をファンは感じていたのではないか。

 全日本も過去最低の12位。真央の「ファイナル」は確実に近づいている。

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