マ軍田沢に辞退され…侍J“最重要ピース”欠けた自業自得

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■究極のご都合主義

 いわゆる、「田沢ルール」だ。日本のプロ野球界は田沢事件を契機に、優秀なアマチュア選手の海外流出を防ぐため、〈アマチュア選手が、NPBのドラフトを拒否し、海外球団と選手契約した場合において、当該球団退団後2年間(高卒選手の場合は3年間)の、NPB所属球団との契約を禁止する〉(日本プロ野球選手会HPから)という一方的なルールをつくった。仮にこのオフにレッドソックスを退団した田沢が日本でのプレーを望んでも、2年間は“浪人”生活を送らなければいけない。

 選手生命を奪いかねないそんな姑息なルールで田沢を縛り付けておきながら、“侍ジャパンのために、日本のために、アナタが必要だ。力を貸してくれ”などとよく言えたもんだ。

 田沢の辞退は、マーリンズ移籍が決まり、「万全の状態でシーズンに挑む義務がある」というのが表向きだが、果たしてそれだけか。侍ジャパンが重要な抑え候補を失ったのは、日本球界のご都合主義と無関係ではあるまい。

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