東京マラソン“台風の目”に 青学・下田に実業団は戦々恐々

公開日: 更新日:

 リオ五輪代表選考会を兼ねた昨年は、青学の下田裕太(3年=2時間11分34秒)と一色恭志(4年=同11分45秒)が日本勢の2位、3位(総合10位、11位)に入り、実業団の指導者や選手は赤っ恥をかいた。今年も箱根駅伝8区で区間賞をとった下田が走る。

「その下田君や、今年はびわ湖を走る一色君は箱根駅伝の2週間後にはマラソン合宿を行ったという。1年間でかなり力をつけただろうし、コースも変更されたことで、2時間9分を切るのではないか。陸連は東京五輪のマラソン強化のために新体制を組み、日本実業団陸上競技連合(西川会長)も、男女とも日本記録を出した選手に1億円ボーナスを出すといって奮起を促している。もしも東京で下田君が日本勢のトップでゴールしたら、実業団関係者はまたしても立場がない。陸連の強化策も学生を無視できなくなります」(実業団OB)

 男子は高岡寿成(現カネボウ陸上競技部監督)が02年シカゴで出した2時間6分16秒が国内記録。学生がいきなり6分台を出せるほどマラソンは甘くはないものの、「日本人1位」なら、あるかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議