「フォーム無駄ない」 マラソン初V中本健太郎を恩師分析

公開日: 更新日:

 ベテランランナーが初めてゴールテープを切った。5日の世界選手権(8月=ロンドン)の代表選考会を兼ねた別府大分毎日マラソンは中本健太郎(34)が2時間9分32秒で優勝。2時間7分48秒の自己ベストを持つデレジェ・デベレ(30=エチオピア)との終盤の一騎打ちを制した。2012年ロンドン五輪では日本人トップの6位入賞を果たした実績を持ちながら、意外にもフルマラソン14回目にして初優勝である。

 13年の同大会では公務員ランナーの川内優輝(29=埼玉県庁)に最後でかわされて後塵を拝しただけに「あの時の思いをぶつけたことが(結果に)結びついたと思う。優勝がこんなにも気持ちいいと初めて知った」と喜びを口にした。

 今回の優勝で自身3度目の世界選手権代表の有力候補に浮上。母校の拓殖大で中本を指導した米重修一元監督(現工学部准教授)が、ベテラン走者の強みをこう話す。

「タイムは決して良くはありませんが、30代半ばでもアフリカ勢と互角以上に走れたのはフォームに無駄がないからです。中本は腰の軸回転、体幹を使って走るため、年齢的な衰えは遅い。今日の走りを見る限り、年齢を全く感じさせなかった」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした