侍Jを牽引 青木宣親“メジャー仕込み”のリーダーシップ

公開日: 更新日:

■「個人からチームの視点に」

 古巣のヤクルト関係者は、そんな青木の姿に変化を感じている。この日、東京ドームに視察に訪れた小川淳司シニアディレクター(SD)がその一人だ。

 小川SDは昨年と一昨年、助っ人獲得調査のために米球界を視察した際、青木と会食している。

「一番印象に残っているのは、ジャイアンツ時代の話でした」と、小川SDがこう言った。

「青木は『ジャイアンツというチームは個々の選手が俺が俺がと前に出過ぎることなく、個の力をチームの力に変える、チームで戦っていくところに強さがあると思うんです』と言っていました。ヤクルト時代、選手と指導者という立場で接している時は、どちらかというと打撃のことだったり、個人の話が中心で、チームについての話をすることはあまりなかったように思う。チームとしてあるべき姿というか、チームという『視点』から話す姿に変化を感じました」

 青木は一昨年、サンフランシスコ・ジャイアンツでプレーした。開幕から9試合連続安打を放つなど序盤は好調を維持したが、6月下旬に死球を受けて右足腓骨を骨折。復帰後には頭部死球を受けたこともあり、芳しい成績は挙げられなかったものの、野球人として得たものは大きかったようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議