侍Jを牽引 青木宣親“メジャー仕込み”のリーダーシップ

公開日: 更新日:

 10年以降の7年間で3度のワールドシリーズ制覇。ヤンキースやドジャースのように必ずしも潤沢な資金をバックにスター選手をかき集めるのではなく、ベテランと生え抜きをうまく融合させながらコンスタントに結果を残している。メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏が言う。

「近年はデータや効率を重視する球団が増えているが、ジャイアンツは『オールドスクール』と呼ばれるように昔ながらのチームづくりをしています。GMが適材適所で選手を獲得し、その編成方針通りに名将ボウチー監督が選手を起用する。ベテランを重用し、なおかつ育成も大事にする。どっしりとしたチーム環境で、秩序を大切にしています。ベテランが若手に目を光らせているため、個人プレーに走ることもありません。年齢も人種も関係なく、チームとして束になって戦うことを重んじている。青木自身、年齢を重ねてベテランの域に入ってきたこともあるのでしょうけど、そんなジャイアンツに大きな刺激を受けたのだと思います」

 キューバ戦での青木は4打数無安打、1打点。打撃で特筆した結果を残すことはなかったが、節目でチームを牽引。小久保監督は「2点リードされた展開で五回にすぐに追いついたのが大きかった」と話した。メジャーリーガー主体の国々を相手にする決勝ラウンドに進出すれば、ますます青木の役割が重要になりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    横浜高では「100試合に1回」のプレーまで練習させてきた。たとえば…

  3. 3

    健大高崎158キロ右腕・石垣元気にスカウトはヤキモキ「無理して故障が一番怖い」

  4. 4

    中居正広氏「秘匿情報流出」への疑念と“ヤリモク飲み会”のおごり…通知書を巡りAさんと衝突か

  5. 5

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  1. 6

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  2. 7

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  3. 8

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 9

    あいみょんもタトゥー発覚で炎上中、元欅坂46の長濱ねるも…日本人が受け入れられない理由

  5. 10

    あいみょん「タモリ倶楽部」“ラブホ特集”に登場の衝撃 飾らない本音に男性メロメロ!