夫人に逮捕歴…延長V弾放った楽天ペゲーロの“スネの傷”

公開日: 更新日:

 その昔、イチローの口をアングリさせたというのもうなずける。

 敵地・京セラドームでの開幕戦。楽天2年目のペゲーロ(30)が、強烈な決勝弾を放った。4-4で迎えた延長十一回。オリックスの新人右腕・沢田のカットボールを叩くと、ライナー性の打球はグングン加速、そのままバックスクリーン上部の3階席に突き刺さった。

「若手有望株と期待されたマリナーズ時代、そのパワーと飛距離で同僚のイチローを『こいつはすげえ』とうならせたのは有名ですが、一方で変化球にからっきしという致命的な弱点を抱えていた。欠点を解消して確実性が増せば、メジャーでもコンスタントに25本塁打から30本塁打はマークできると評価されたが、結局は改善されなかった。これが、昨季途中に年俸2500万円で日本に来た理由のひとつ。もうひとつは夫人の問題。14年にカード詐欺で夫人が逮捕、懲役1年の実刑判決を受けたのです。それが、ダンナの同僚でマリナーズの大エースだったヘルナンデスの夫人からカード番号を聞き出し、2000万円も使うというとんでもない事件だっただけに米球界で浮上の目はなくなってしまいました」(現地記者)

 昨年7月末に楽天に入団し、昨季は51試合で10本塁打。パワーを見せつけ、年俸8500万円で契約延長にこぎつけたものの、200打席で67三振と粗さは相変わらずだった。開幕戦の特大本塁打にも安心はしていられない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし