苦しんで2勝目…阪神・藤浪“ノーコン”いまだ克服できず

公開日: 更新日:

「コースを狙いすぎず、もっとアバウトでいい。いいボールを持っている。考えすぎずに投げた方がいい」

 27日、DeNA戦に先発した阪神藤浪晋太郎(23)について、テレビ中継の解説者がこう言っていた。

 インフルエンザ明けからの復帰登板となったこの日は5回2失点。今季2勝目を挙げたものの、投球の不安定さは改善される気配がない。

 初回の2四球に始まり、二回までに4点の援護をもらいながら、制球が安定しない。ボールが大きく外れると不安そうな表情になり、集中力を欠くのは、5回9四死球、2失点で負けた今季初登板のVTRを見ているようだった。

 三回1死二塁では梶谷の投ゴロを捕球後、二塁走者を刺そうとして悪送球して傷口を広げ、筒香に適時打を浴びた。四回には2死から下位打線に連続四球。五回も2死から筒香に今季1号となるソロを献上し、その後も連続安打を浴びる苦しい内容だった。

 五回までに5安打5四球、108球を要する投球に金本監督もさすがに我慢できなかったのだろう。この回限りで降板。チームは勝って2位に浮上したが、金本監督は、「コントロールがなかなかつかなかった。次回はしっかりいいところを見せてくれると思う」と奮起を促した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし