バド世界国別対抗初Vへ リオ銅・奥原の復調がカギ握る
昨夏のリオ五輪では金と銅メダル獲得で大躍進を果たしたバドミントン。リオ以来となる世界の大舞台での成績は、銅メダリストの復調にかかっている。
9日、バドミントン日本代表が男女混合国別対抗戦スディルマンカップ(21日開幕、豪州・ゴールドコースト)に向けた練習を公開。女子ダブルス金メダルの高橋、松友組ら男女の代表選手が約2時間、汗を流した。前回2015年の中国大会では史上初の準優勝。今大会は初優勝を目指し、過去最多の16人で臨むが、日本の上位進出を左右しかねないのが、リオ五輪女子シングルス銅メダルの奥原希望(22)だ。
昨年12月の全日本総合選手権で右肩を痛めて途中棄権。その後、1カ月間はラケットを握ることさえできなかった。今年2月の全英オープンで復帰したものの初戦敗退。今年に入ってスーパーシリーズ4大会に出場し、マレーシア・オープンの4強が最高で表彰台から遠ざかっている。
日本代表の朴柱奉ヘッドコーチによれば、故障から復帰後は実戦感覚が鈍った上に、考え過ぎることもあって頭が混乱しているという。さらに、勝てない焦りからかマイナス思考に。リオ五輪までは、試合会場についてほとんど不満を漏らさなかったが、最近では「屋根が高い」「風向きがおかしい」などと神経質になることが珍しくないそうだ。
前回大会では3試合で起用され2勝を挙げた奥原は、「自分らしく最後まであきらめないプレーをしたい」と話すが、本番までに本来の力を取り戻せるか。