出るのか休場か…稀勢の里「5月場所」へ不得要領なワケ

公開日: 更新日:

「5月場所は休場した方がいいのでは……」

 角界のみならず、ファンの間からも心配されているのが、横綱稀勢の里(30)だ。

 先場所の日馬富士戦で左上腕と左胸の筋肉を損傷し、全治1カ月の大ケガ。それでも14日に初日を迎える5月場所への調整に余念はなく、9日は前日から2日連続となる二所ノ関一門の連合稽古に参加した。

 琴奨菊と10番取るなど順調に回復しているようには見えるが、まだケガの影響が残っているのだろう。得意の左おっつけは一度も見せず、8日の稽古を見た北の富士(元横綱)も、「左を使ってない。(万全の状態には)遠いねえ。休む手もある」と休場を促していた。

 周囲が心配するのもうなずけるが、実は稀勢の里は「5月場所に出る」とは、一度も明言していない。あくまで淡々と稽古をこなしているだけなのだ。

 ある親方は「もし、大関のままだったら、早々に出場を決めていたはず」と、こう続ける。

「横綱は優勝争いをして当然の地位。出場するからには、『2ケタは勝てそうだ』では話にならない。大関ならそれでもいいが、横綱がそんな状態で土俵に上がるのは失礼……と、稀勢の里は考えている。先場所も13日目に負傷しながら休場しなかったのも、『優勝争い中の横綱が脱落してはいけない』という責任感からだった。稀勢の里のアタマにあるのは、『いかに横綱としての相撲を取れるか』という一点だけです。この辺り、モンゴル人横綱たちには及びもつかない責任感を抱えている」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

  2. 7

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  3. 8

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  4. 9

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  5. 10

    芳根京子も2クール連続主演だが…「波うららかに、めおと日和」高橋努も“岡部ママ”でビッグウエーブ到来!