引退の宮里藍も 日本スポーツ界に欠けたメンタルへの理解

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 藍は「自分自身を見失った」と明かした。

「2012年は2勝しながら、メジャータイトルが取れない葛藤があった。一番調子がよく、自信がある時でもメジャーに勝てない。どう立て直していけばいいのか悩んだ。メンタルコーチと話して“焦らなくていい。どの選手にも一度はある”とアドバイスを受けた」

■世界の選手は複数コーチ体制も……

 宮里のコーチはジュニア時代からインストラクターの父親だが、米国では世界最強だったA・ソレンスタムを指導し、全ホールでバーディーを奪う「ビジョン54」を提唱したメンタル兼技術コーチのピア・ニールソン、リン・マリオットの2人に師事した。メジャータイトルを獲得するプロには必ず複数の専属トレーナーがついているからだ。

 翻って日本ツアーには選手をサポートする専門家はいても、十分に活用されていない。

 プロ野球、Jリーグ、Vリーグ、プロボクシング、プロゴルファーなど、多くのプロスポーツ選手や五輪選手らを指導してきたメンタルトレーナーの高畑好秀氏がこう言う。

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