“王国”青森出身の新鋭・阿武咲は横綱稀勢の里もベタ褒め

公開日: 更新日:

 性格は謙虚で素直だが、そこは高校を中退してまで角界入りした筋金入りだ。相撲に対する姿勢、へこたれない根性は周囲からも一目置かれている。中でも阿武咲を気に入っているのが、白鵬稀勢の里の両横綱。稀勢の里は名古屋場所前も3度、阿武松部屋に出稽古に赴き、「阿武咲は本当に強くなっているよ」と目を細めていた。

「白鵬も稀勢の里も15歳で入門した叩き上げ。阿武咲に当時の自分たちを重ね合わせているのかもしれない。もっとも、それだけで横綱2人に気に入られるとは思えない。才能を認められたからこそ、でしょう」(前出の記者)

 雪国育ちだけにスキー、スノボーで鍛えられた強靱なバネの持ち主。まわしにこだわらず、突き押し一辺倒だが、親方衆の間では「将来的には四つ相撲も覚えなくてはいけないが、若い今はそれでもいい」と、理解の声が大半だ。順調に育てば、若の里(現西岩親方=元関脇)、豪栄道クラスはもちろん、ケガに泣かされなければ、さらに上を目指せるといわれている。

▽おうのしょう・ふみや
・本名は打越奎也
・1996年7月、青森県北津軽郡出身
・176センチ、155キロ
・最高位は東前頭14枚目
・5月場所で新入幕を果たし、10勝5敗で敢闘賞を受賞

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋