角界成長株の正代はディフェンス重視の“ネガティブ男”

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 それでも胸で相手をはじき飛ばす立ち合いの威力は十分。右四つからの二本差しも得意としている。中でも右脇は硬く、並大抵の相手には差し負けない。

 東京農大時代からのライバルは、やはり気鋭の北勝富士。学生時代は全国学生相撲選手権大会で11、12年と2年続けて、決勝戦で激突した。11年は正代が勝つも、翌年は北勝富士がリベンジに成功。この大会で同じ顔ぶれの決勝戦が2年連続で行われたのは、後にも先にも例がない。

 ネガティブとは言ってみれば、慎重さの裏返し。常に最悪を想定しながら相撲を組み立てれば、誰が相手でもひけを取らないはずだ。

▽しょうだい・なおや
●本名も同じ
●1991年11月、熊本県宇 土市生まれ
●184センチ、162キロ
●最高位は関脇
●演歌歌手の石川さゆりとは遠い親戚。昨年の熊本地震では実家のガラスが割れるなどの被害が出た

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