DeNAドラ1浜口も トラックマンはスカウティングでも活躍

公開日: 更新日:

 近年、プロ野球界で導入が進むトラックマン(弾道測定器)。軍事用のレーダーシステムを応用したこの機械は、投手の球種ごとのスピードや回転数、ボールの角度、縦横の変化量、打者の打球速度、打球角度、飛距離などを数字で把握することができる。

 メジャーでは全30球団が導入済みで、日本では2014年に楽天が導入して以降、阪神中日ヤクルトロッテ広島を除く7球団が使用している。自軍、敵軍両方の選手のデータ分析はもちろん、試合中の投球の回転数によって疲労度を測るなど、采配に活用している球団もある。

 アマ選手のスカウティングにも利用されている。DeNAが昨年のドラフト1位で獲得した浜口遥大(神奈川大)のケースがそうだった。

 浜口は現在、左肩の故障で二軍調整中だが、今季6勝(4敗)をマーク。77回で86奪三振、奪三振率「10.05」を誇る。

 浜口の出身校である神奈川大は、神奈川大学リーグ所属で横浜スタジアムが主戦場。この“地の利”が1位指名に結びついた側面もある。高田GMは浜口を指名するにあたり、「トラックマンの数値も参考にした」と言う。スカウトによる調査が基本にあるのはもちろんだが、同GMは「調査の指標の一つになる」と話す。投手であればボールの回転数が多いとキレがある、少ない場合でもボールの角度によっては球威があるといった形で特徴を把握できるメリットがある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性