日馬富士暴行 事件のウラに貴乃花親方と協会内“勢力争い”

公開日: 更新日:

 しかし、結果は無残にも返り討ち。八角理事長(元横綱北勝海)をトップとした強固な体制は崩せなかった。問題はその後だ。

「2人はあくまで選挙に勝つために手を結んだだけ。もともと年齢も一回り違うし、考え方もまるで異なる。すぐに仲たがいし、今では目も合わせなくなったらしい。来年の選挙では貴乃花一派から新たな理事候補を立て、伊勢ケ浜親方を落選させたいはず。もしそうなら、今回の暴行事件はカモがネギをしょってきたようなもの。普通、休場力士の診断書は場所初日に提出するものだが、貴ノ岩のものはなぜか2日目に出た。あえて発表をずらすことで、メディアに大々的に扱ってもらおうとしたんじゃないか」(前出の親方)

 事が大きくなればなるほど、現体制に与えるダメージも大きくなる。スポーツ庁の鈴木大地長官は「非常に残念。(角界の)古いしきたりが影響しているかなど検証する必要がある」と話している。「クーデターを企んでいる」(前出の親方)ともいわれる貴乃花親方にすれば、「してやったり」ではないか。

 では、そのもくろみ通りに事が運ぶのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  2. 2

    石田ゆり子ブームは終わらない? ベリーショートに賛否、脱「奇跡の50代」でも人気加速

  3. 3

    TOKIO国分太一「コンプラ違反」秘匿も次々に“セパ報道”で窮地に…復帰は極めて困難な道のりに

  4. 4

    作新学院・小針監督の「不適切指導」に私が思うこと 批判するのが“無難”かもしれないけれど…

  5. 5

    国分太一「すぽると!」降板は当然…“最悪だった”現場の評判

  1. 6

    巨人阿部監督 グチるくらいならいっそ「4番・坂本勇人」はどうだろう…“進退の決断”含めた4つの理由

  2. 7

    国分太一コンプラ違反で「周囲が感じていた異変」…過去にはガングロに"変身”して問題起こした有名人も

  3. 8

    田原俊彦「真ん中の足」「カッチカチ」下ネタ連発で退場危機…フジ問題でも“おまいう発言”で大ヒンシュク

  4. 9

    フジ再激震! オンカジ逮捕「ぽかぽか」演出担当社員が豪語していた夢との落差にア然

  5. 10

    長嶋茂雄さんは松井秀喜の背もたれをガーンと蹴っ飛ばし、「巨人の4番道」を説いていた