外堀埋められ意気消沈 貴乃花親方は理事解任へまっしぐら

公開日: 更新日:

■リスク管理規定違反は明らか

 その一方で、理事会では貴乃花親方への非難が渦巻いた。高野危機管理委員長が「調査に協力しない貴乃花親方の責任? それは理事会も考えてはいるが、ただちに処分は考えていない。ただ、きちんと協力するのが理事としての責任ではないか」と話せば、事件の報告義務を怠ったことについては八角理事長(元横綱北勝海)も、「そうした話は出ているが、まだ中間報告」と証言した。

 執行部に打撃を与えるどころか、まさかの逆風。11月場所中に危機管理委員会から呼び出されたときは貴乃花親方単独だったが、今回は理事、副理事、幹事の中に、少数ながらシンパもいた。にもかかわらず、追及の声の大きさには勝てなかった。

 さらに、この日の理事会の決議事項も、貴乃花親方にとっては大きなダメージになる。

「暴行問題に関し、事実の全容を解明し、必要な懲戒を行い、適切な再発防止策を策定するため、すべての理事、監事、協会員、職員が結束して協力し合うことを決議する」――。

 極めて当然、改めて決議する必要があるのかという内容が、「実は貴乃花親方には致命傷になる可能性が高い」(ある親方)というのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  2. 2

    参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論

  3. 3

    国分太一だけでない旧ジャニーズのモラル低下…乱交パーティーや大麻疑惑も葬り去られた過去

  4. 4

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  5. 5

    外国人の「日本ブーム」は一巡と専門家 インバウンド需要に陰り…数々のデータではっきり

  1. 6

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  2. 7

    近藤真彦「ヤンチャでいたい」にギョーカイ震撼!田原俊彦をも凌駕する“リアル・ジャイアン”ハラスメント累々

  3. 8

    「モーニングショー」コメンテーター山口真由氏が5週連続欠席…気になる人間関係と体調を心配する声

  4. 9

    参院選終盤戦「下剋上」14選挙区はココだ! 自公の“指定席”で続々と落選危機…過半数維持は絶望的

  5. 10

    参政党の躍進は東京、神奈川だけにあらず? 地方では外国人規制に“地元ネタ”織り込み支持拡大狙い