エンゼルス監督も大谷を絶賛 米国人“ベタ褒め”の信用度

公開日: 更新日:

 かつてドジャースやヤンキースでプレーした黒田博樹は、「こっちの人はホメるのが好き」と言った。そういえばメジャーの首脳陣が日本人選手をくさしたという話はほとんど聞かないが、ホメ言葉をそのまま信用していいのか。アメリカ野球愛好会副代表で法大講師の鈴村裕輔氏は、「うのみにしない方がいいでしょう」とこう続ける。

「メジャーの首脳陣は基本的に、メディアを通じて選手のマイナス面を言いません。その必要があれば直接、本人に言います。選手を『ガイ』と呼ぶことに象徴されるように、自分は家族のようにおおらかに構えているという監督像を自ら演出していて、意図的にホメるようなところがあるのです。その一方で、チームが求める基準に達しない選手は、たとえホメた翌日だろうと、平気で解雇します。日本のように、もう少し様子を見るとか、目をかけた選手だからと、情に流されることはない。チームにフィットしない選手であれば、できるだけ早くその旨を告げてあげるのが本人のため。その方が選手も早く次のことを考えられるととらえるのです」

 この日の大谷は二刀流を“実践”。モレノ・オーナーやソーシア監督が見守る中、キャンプ初のブルペン入り。1回目が20球、2回目が16球の計36球。ストレートを中心にスライダー、カーブ、フォークも交えて投げ込んだ。時折ボールが上ずったり、スライドする場面もあったが、大谷の投球を受けた正捕手のマルドナドは、「翔平には『いい仕事だった』と伝えた。最初は思うようにいかなかったようだが、だんだん良くなっていった。今後が楽しみな選手」とコメントした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  2. 2
    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

  3. 3
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  4. 4
    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

  5. 5
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  1. 6
    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

  2. 7
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  3. 8
    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

  4. 9
    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

  5. 10
    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う

    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う