帰れない理由が次々 両親が仙台で第二の人生を始めた顛末

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 幼い頃から寮生活、海外生活を繰り返してきた2人に、仙台は第二の人生をスタートするのにふさわしい土地だったようだ。

 安定は求めたが永住までは考えていなかった。

「四川省に実家もあったし、省チームからコーチとして帰ってこいというオファーも受けていた。ただ、帰れない理由が次々とできてしまって、それが生活というものでしょうが」(凌さん)

 コーチに就任した仙台ジュニアクラブは、そもそもは「名目クラブ」だった。

 97年に福原愛ら県内の小学校でバラバラに活動していた3人の有望選手を、98年の小学生大会の団体戦に出場させるためにつくられたものだ。仙台卓球センターを拠点とし、所属3選手のコーチとして招いたのが、87年の世界選手権、88年のソウル五輪のダブルスで金メダルを獲得した陳龍燦氏だ。

 目標の大会が終わって福原が大阪に移り、陳コーチも仙台を離れることになった。残った2人の指導をどうするか……。この時、宇さんに同郷の先輩である陳氏が相談を持ち掛けてきた。渡りに船とはこのことだ。

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