【投手1】ア・リーグ同地区で対決する2人の“曲者左腕”
ダラス・カイクル(アストロズ・30歳)
15年にサイ・ヤング賞を獲得したメジャーを代表するゴロ職人だ。
直球の最速は140キロ台中盤ながら、切れのあるシンカーとスライダーを低めに集める。昨季は首痛で離脱しながらも14勝(5敗)をマークして球団史上初の世界一に貢献。ゴロ比率は66.8%でメジャートップだった。
オクラホマ州の田舎町育ちで、大都市の人気球団にめっぽう強い。中でもヤンキース戦は気合が入るそうで、昨季までの3年間で8試合に登板し、そのうち5試合を無失点に抑えた。
首を覆い隠すように伸ばしたひげがトレードマーク。メジャーに定着した12年のシーズン途中から伸ばし始めた。本人によれば、「もともと、柔和な顔立ちで、相手打者に威圧感を与えるため」だという。カイクルが登板する際、地元ヒューストンのファンの間では、作りもののひげをつけて応援するのが名物になっている。