教え子が揃って月間MVP 富士大野球部監督の強化指導法とは

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 ――生活指導もする。

「200人の中で30歳まで野球で食べていける選手が1人いるかいないか。例えば、30歳すぎに社会人野球を引退したら、そこから30年近く会社に勤めることになる。雑用、挨拶、身だしなみ……、そのときにイチからやるのではなく、大学の4年間を準備期間にする。寝癖のままグラウンドに来る選手もいるけど、『寝癖のまま会社に行ったらそこをまず評価されちゃうんだよ』と」

 ――監督は事務職員。普段の仕事は。

「去年新設された『スポーツ振興アカデミー』に属しています。OBに来てもらって野球教室をやったり。大型免許を持っているので、午前中、生徒の乗るスクールバスを運転することもありますね。大会結果によってボーナス? 一切ないです。僕は正職員ですが、監督に関しては1年更新なのかなと思っています」

=おわり

(聞き手・中西悠子)

▽とよだ・けいし 1984年、神奈川県出身。武相高から富士大に進学。卒業後、社会人野球チーム「フェズント岩手」(2015年廃部)に入部し、08年に現役引退。母校・富士大のコーチに就任。青木久典前監督(現法政大監督)の後を引き継ぎ、13年12月、監督に就任した。

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