西野監督は賢者か愚者か…“二軍”で本番前ラスト試合の吉凶

公開日: 更新日:

■「当事者意識が希薄」

 そもそも西野監督というのは、代表監督に就いてからのコメントが、すべてポジティブなものばかりで周囲から「ノーテンキ過ぎないか?」といぶかられている。

 試合に勝てなくても「危機感はまったく感じてない」と言い張り、スイス戦で何の仕事もできなかった本田を「予想以上に動きも取れていた」と高く評価。現地メディア陣から、W杯本大会を不安視する質問が飛ぶと「不安はない」「なぜネガティブになる必要があるのか?」と真顔で聞いてくる。どこをどう考えてもロシアで勝てる要素がないのに表情ひとつ変えず、泰然自若としてどこか他人事のようにコメントを口にするのだ。

「代表監督のお鉢が、W杯開幕2カ月半前に回ってきたわけだし、西野監督としては、たとえロシアでボロ負けしても『失うものは何もない』『惨敗しても自分に責任はない』といった思いが強いのでは? 今回のパラグアイ戦は結果オーライでしたが、あまりにも大胆な選手起用、就任後の一連のコメントなど見聞きする限り、代表監督としての<当事者意識が希薄なのでは?>と思ってしまいます」(前出の田口氏)

 パラグアイ戦でゴールが決まって選手、スタッフが喜んでいる最中もトレードマークの仏頂面を崩すことはなかった西野監督。「泰然自若」ではなくて「他人事」だというなら、いよいよ期待は持てない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性