昨季シアトルで8勝も…ソフトB獲得ミランダに“一発病”不安

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 実績は文句なしだ。

 6日、ソフトバンクは前マリナーズのアリエル・ミランダ(29=左投げ左打ち)の獲得を発表した。昨季は29試合に先発して8勝7敗、防御率5・12。ソフトバンクの先発陣は和田や東浜を故障で欠き、千賀、武田が不調にあえいでいるだけに、補強が急務だった。

 スポーツライターの友成那智氏が言う。

「150キロ弱の直球を高めに投げ、130キロ弱のスプリットを低めに投げ分ける、高低差で打者の目を惑わせるタイプの投手。典型的なフライボールピッチャーで、昨年はフライアウトに対するゴロアウトの比率が0・51とかなり低い数字だった」

 それにしても昨季メジャーのローテで投げていた投手がなぜ、日本に来たのか。ミランダは今季、メジャーでは1試合しか投げず、主に3Aでプレーしていた。

「高めに浮いた直球を長打にされやすい。昨季の被本塁打37本は、メジャーワースト2位。マリナーズの本拠地は外野が広く、投手天国といわれるセーフコフィールドです。そこで防御率5点台では話にならない。もっとも、メジャーと比べてパワーで大きく劣る日本では、そう大きな欠点にはならないでしょう」(友成氏)

 ヤフオクドームは本塁打が出やすい「テラス席」が名物だけに不安も漂うが……。

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