東大卒ルーキー宮台 プロ初登板で勝利ならずも“追試”決定

公開日: 更新日:

 合格ラインとまでは言い難いが、それでも次のチャンスはもらえそうだ。

 日本ハム東大卒ルーキー、宮台康平(23=ドラフト7位)が、23日のソフトバンク戦でプロ初登板、初先発。東大出身投手が一軍で先発するのは、1967年の井出(中日)以来、51年ぶり。先発勝利なら65年の新治(大洋)に続く53年ぶりの大記録だった。

 結果は4回3分の2を4安打2失点で勝ち負けはつかず。6四死球と制球が定まらず、投げた瞬間にそれとわかる明らかなボール球も少なくなかった。

 とはいえ、実力の片鱗を見せたのも確か。130キロ台後半の直球は手元で伸び、右打者の内角に食い込むスライダーやチェンジアップは効果的。高橋投手コーチが「真っすぐが暴れるのは良いのかもしれない」と話したように、荒れ球はソフトバンク打線に狙いを絞らせない要素もあったようだ。

 そもそも、チームはこの日の敗戦で3位転落、自力優勝が消滅したように、状況が状況だった。球団内では、「そこにきてプロ初登板。しかも、東大出身投手の記録だ何だと周囲から重圧がかかる。これで力むなと言われても無理だろう」と、同情が集まっていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 5

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  1. 6

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  2. 7

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  3. 8

    【新連載】星野監督は講演会でいきなり「おまえはクソ生意気らしいから野村さんと全然あかんかったんやろ!」

  4. 9

    星野監督1年目…周囲から浮いても関係ない「今岡は変わった」と思わせたくてアップから全力だった

  5. 10

    ソフトバンク上沢直之への“取材NG”で雑音封印の配慮…昨季の山川穂高と同様、個別取材すべて却下

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  2. 2

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  5. 5

    【埼玉・八潮市道路陥没「2次被害」現場ルポ】発生2週間、水は濁り死んだ魚が…下水放流地で見た河川の異変

  1. 6

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  2. 7

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  3. 8

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  4. 9

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  5. 10

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”