金足農フィーバーで集まった「寄付金1.9億円」の使い道は

公開日: 更新日:

甲子園出場が決まってから、OBや職員と支援協議会を立ち上げて、地元企業や関係者に支援金のお願いをしてきました。今後、この協議会において、寄付金の具体的な使途を決めていく予定です。野球部の環境整備に使われるのではないでしょうか。寄付金に課税されるのか? ああ、言われてみればそうですね。そこら辺はまだよく分からないです……」

■課税はセーフ、エース吉田への褒賞金は…

 予想外の反響からか、松田教頭もやや困惑気味。何しろ、集まった金額が2億円近くに上るのである。甲子園で使った経費を差っ引いても、1億円以上のおつりがくるはずだ。

 余ったカネが野球部の環境整備に使われても誰も文句は言わないだろうが、宿泊費不足を理由に寄付を呼びかけたのに法律上、それ以外の目的に使っても大丈夫なのか。元検事で弁護士の落合洋司氏に聞いてみた。

「寄付を集めた際の趣旨に反していなければ特に問題はありません。賛助金を納付した人も、まさか『宿泊費以外に使うなら返せ!』とは言わないでしょう。寄付した時点で、野球部の今後の活動に役立てて欲しいという意思を認める方が合理的ですから。ただ、学校が余った寄付金を校舎や牛・豚舎の充実や固定資産の購入に充てるとなると、話は別です。野球部のボールや機材を充実させても限度はあるでしょうから、ある意味、使い道には困ると考えられます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか