広島も白旗…肩と送球だけじゃない“甲斐キャノン”の作り方

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 技術だけではない。

 日本シリーズ史上初、育成出身でMVPを獲得したソフトバンク甲斐拓也(26)。日本シリーズでは、新記録となる6連続盗塁阻止をやってのけ、機動力を武器にリーグ3連覇を果たした広島の「足」を完全に封じた。

 これには、育成に定評のある広島の松田オーナーも「いかに才能を漏らしているか痛切に感じた」と白旗。他球団のスカウティング方針をも変えつつある「甲斐キャノン」はそれほどまでに衝撃だった。

 耳目を集めるたび、持ち前の強肩や捕球してから二塁への送球の速さが注目された。ただ肩が強い、だけでいえば他にもいる。巨人小林誠司もそのひとり。しかし、今季の盗塁阻止率は.341。甲斐の.447と比べて1割以上低い。

 小林は2年連続沢村賞を獲得した菅野智之の「相方」だが、小林は菅野に気持ち良く投げてもらうことで好投を引き出すタイプだ。甲斐は普段、謙虚で物腰が柔らかい。優勝後の会見でも、盗塁阻止率100%の快挙に「投手の方が牽制やクイックを工夫してくれたおかげ」と謙遜していた。

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