広島も白旗…肩と送球だけじゃない“甲斐キャノン”の作り方

公開日: 更新日:

 が、マスクをかぶると“豹変”。外国人投手との意思疎通について聞くと、甲斐はこう答えた。

「もちろん通訳の方に頼っていますが、その中でも僕の意見や納得いかないこと、言いたいことがあれば、試合中、マウンドでもハッキリ言う。文句も言いますよ。それで動揺させてしまうかな、とかは気にしません。そのつど意思を伝えて少しずつでも実践していかないと、バッテリーとして成長しない。それは外国人投手に限らずですけどね。みんなやっていることだと思いますけど、日々の積み重ねが大事だと思っています」

 元完全試合投手の評論家・高橋善正氏が「投手をどうコントロールするか。捕手に必要な能力です」とこう続ける。

「甲斐君はしっかりコミュニケーションを取り、投手からの信頼を勝ち取っているのでしょう。信頼を得るには、投手主導、捕手主導と偏った関係ではなく共同作業が必要。言いたいことは伝え合って考えを確認することが大事です。投手に『こいつに言われたら仕方ない』と思わせる人間性がなければ、ここまでできない。捕手のスカウティングでは、肩やフィールディングだけじゃなく、人柄も加味していくべきです」

 甲斐キャノンは女房のしつけのたまもの。各球団は「気の強い嫁」探しに奔走することになりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学