中島・炭谷獲得で定位置が…G阿部「第3捕手」現実味おびる

公開日: 更新日:

 阿部は松井秀喜(44)と並ぶ次期監督候補といわれる。

 そして、3度目の原監督の3年という契約期間は、阿部にとって猶予期間、準備期間でもある。

 原監督は第2次政権末期に高橋由伸(43)、阿部、松井の名前を挙げ、「可能性のある人間に、巨人の監督はどうあるべきか、それを伝えていくのが自分の役割」と話していた。大本命の松井が控えているため、阿部が3年後にすんなり監督に就任するかは不透明だが、兼任コーチの1年だけで就任した由伸前監督は、経験のなさが命取りになった。球団としてはそんな二の舞いは避けたいところ。作戦面や投手交代など、習得することは山ほどある。

 かつて原監督はコーチとして3年間、長嶋監督から帝王学を学んだ。ヤクルト時代の野村監督も「試合中はオレのそばから片時も離れるなよ」と若松、古田と後に監督になる選手を傍らに置き、「ボヤキ」を聞かせながら勉強させたと語っている。

 一塁が埋まったことで、捕手としてマスクをかぶるより、常に原監督の隣か真ん前に座り、ベンチで来るべき「3年後」に備えることになりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」