五輪後に加速…協会や官邸が狙う大坂なおみの“国籍包囲網”

公開日: 更新日:

■国民栄誉賞も

 さらに「官邸も今回の大坂フィーバーを利用しようとしているフシがある」と、全国紙の記者がこう言った。

「国民栄誉賞ですよ。昨年の全米を勝ったときも、そんな話が出たほど。全米に続いて全豪も制したのだから、官邸が放っておくはずがない。まして安倍政権は厚労省による毎月勤労統計の不正問題で、野党側から集中砲火を浴びて追い詰められていますからね。大坂は二重国籍? それも問題にはならないでしょう。政府は人手不足解消のため外国人材の受け入れを積極的に進める中、家族の帯同を認めて永住につながる特定技能2号の新設を決めた。明らかに二重国籍を厳しく問う流れではないし、大坂が米国籍を取得する可能性だってある。それから国民栄誉賞というわけにはいきませんからね」

 いずれにせよ、大坂の国籍にこだわっているのは日本側だけ。米国のテニス協会はまったく気にしていないらしいし、ひょっとしたら現時点では本人の中でもそこまで深刻な問題にはなっていないのかもしれない。

 まだ二重国籍の21歳をつかまえて、日本という殻に強引に閉じ込めようとする。島国根性丸出しのそのスタンスは姑息というしかない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  5. 5

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  1. 6

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  2. 7

    高市首相が狙う悪夢の“強権官邸”復活…安倍時代の再来へ「経産-警察ライン」で恐怖政治

  3. 8

    最終盤の宮城県知事選は仰天の展開! 高市首相応援の現職vs昭恵さん&参政党支援の元自民議員でデッドヒート

  4. 9

    小川晶市長「ラブホ密会」の震源地…群馬・前橋市のナイトスポットで“まさかの声”続出

  5. 10

    タレント出身議員の“出世頭” 三原じゅん子氏の暴力団交遊疑惑と絶えない金銭トラブル