ひ弱すぎる日本人選手…マラソン海外勢は大雨極寒もケロリ
スタート時の気温5.7度。冷たい雨が体温を奪う厳しい条件の中、男子優勝は2時間4分48秒のレゲセ(24=エチオピア)。女子もエチオピアのアガ(25)が2時間20分40秒で優勝。男子は4位まで、女子は6位までをアフリカ勢が占めた。
一方、日本記録保持者の大迫傑(27)は寒さのため29キロ手前でまさかの棄権。35キロすぎまで日本勢トップの佐藤悠基(32)も後続に抜かれ16位。日本選手最高位は初マラソンの堀尾謙介(中大4年)が2時間10分21秒で5位。学生初の東京五輪マラソン代表選考会(MGC、9月15日)の切符を獲得した。6位今井正人(34)、7位藤川拓也(26)、8位神野大地(25)の3人もMGC出場権を得た。
来年の東京五輪マラソンは猛暑の8月(女子2日、男子9日)に行われる。コースも今回とは異なり、37キロ以降にきつい坂が待ち受ける。厳寒の中で行われたこの日のレースとは条件はまったく異なる。だが、寒さに弱いといわれるアフリカ勢は男子のトップは2時間4分台、女子も2時間20分台の記録を出している。しかも彼らはゴール後に倒れ込む日本選手とは対照的に、皆ケロッとしていた。
来年の五輪マラソンは猛暑を避けるためスタート時間が6時に繰り上がる見込みだが、酷暑でも、涼しくても、大雨が降ってもアフリカ勢の優勝は間違いない。