智弁和歌山・中谷新監督に聞いた 名将の後継としての覚悟

公開日: 更新日:

 28日に登場する智弁和歌山(和歌山)の中谷仁監督(39)は、昨年8月に甲子園最多の68勝を挙げた高嶋仁監督(現名誉監督)の後任として、母校2代目の監督に就任した。高校3年時の97年夏に全国制覇し、同年ドラフト1位で阪神に入団。楽天巨人と合わせて15年間プレーし、巨人のブルペン捕手も経験した。その中谷監督に名将の後を引き継ぐ重圧などについて聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ――名将の後を引き継ぐのは大変な決断だったのでは?

「周囲に相談したら、『やめときなはれ』という声が多かったです(苦笑い)。休みはありませんし、まして高嶋先生の後で比較もされる。そう考えたら、受けない方が穏便な生活ができるのは目に見えていましたから(苦笑い)。でも、覚悟を決めたのは、高嶋先生、理事長先生に声をかけてもらったことはもちろん、僕自身の罪滅ぼしでもあるんです」

 ――罪滅ぼし?

「智弁和歌山の『プロ1号』としてチャレンジさせてもらって、注目してもらえた中で結果を残せなかった。たとえば城島健司さん、阿部慎之助さんのように活躍して智弁の名前を売ることができればよかったですけど……。プロ野球人生が終わって、小さいことしかできないとは思いますが、学校や後輩、高校野球に尽くすという違う形で、何かできればと思ってます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界

  1. 6

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  2. 7

    阪神・藤川監督が報道陣と連日の長話…“豹変”の裏に株主総会での「リーダーの資質ナシ」痛烈批判

  3. 8

    阪神藤川監督 ドリス再雇用検討のトンチンカン…「だったら育成選手を」「チームに悪影響」の痛烈指摘

  4. 9

    阿部巨人が“3Aクビ”元DeNA乙坂智を入団テストの大迷走…「いま必要?」SNSで飛び交うシラけた声

  5. 10

    巨人入り乙坂智に横浜高時代の“とんでも伝説”…「何様のつもりだ!」元部長がブチ切れたことも

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 2

    国分太一だけでない旧ジャニーズのモラル低下…乱交パーティーや大麻疑惑も葬り去られた過去

  3. 3

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  4. 4

    参院選千葉で国民民主党に選挙違反疑惑! パワハラ問題で渦中の女性議員が「証拠」をXに投稿

  5. 5

    石破首相の参院選応援演説「ラーメン大好き作戦」ダダすべり…ご当地名店ツラツラ紹介も大半は実食経験ナシ

  1. 6

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  2. 7

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  3. 8

    参院選終盤戦「下剋上」14選挙区はココだ! 自公の“指定席”で続々と落選危機…過半数維持は絶望的

  4. 9

    外国人の「日本ブーム」は一巡と専門家 インバウンド需要に陰り…数々のデータではっきり

  5. 10

    「サマージャンボ宝くじ」(連番10枚)を10人にプレゼント