井上はボストン出場 MGCへの準備でわかるランナーの本気度

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 ワイルドカードでマラソングランドチャンピオンシップ(MGC=東京五輪代表選考会)の切符を狙う女子の田中華絵と大森菜月は、7日のロッテルダム・マラソンに出場。タイムが及ばずMGCの出場権は得られなかった。

 15日のボストンには、ディフェンディングチャンピオンの川内優輝と昨年のアジア大会(ジャカルタ)で日本勢では32年ぶりに優勝した井上大仁が招待出場。アジア大会4位の園田隼も参戦する。

 井上がボストンに出るのは東京五輪を念頭に置いてのこと。

「(五輪と同じく)ペースメーカーがつかない中での勝負のレース。世界レベルでもまれてしっかり勝ち切れれば」と意気込みを語った。

 今月は世界6大マラソンのボストンとロンドン(28日)が行われるが、世界のマラソン日程を調べれば、毎月どこかの国でレースがある。MGC切符を持っている選手は身銭を切ってでも海外で実戦を経験することが重要だ。国内のマラソンシーズンが終わったからといって、ノンビリしている暇はないはずだ。

 今のところMGCファイナリストは、男子は井上以外に29人、女子は14人いる。目指すものは単なる五輪代表か、地の利と酷暑を味方にアフリカ勢と本気で勝負することか。それはMGC当日(9月15日)までの準備や過ごし方でわかるというものだ。

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