世界卓球で157位に完敗号泣 張本智和の涙は“五輪への焦り”

公開日: 更新日:

 目からあふれ出したのは悔し涙ではなかった。

 25日、ブダペストで開催中の世界卓球張本智和(15=世界ランク4位)が4回戦で姿を消した。相手は世界ランク157位の安宰賢(19=韓国)。敗退が決まるとその場でうずくまり、マイクを向けられると思わず号泣した。

「(13歳でベスト8に入った)2年前よりも成績が落ちた、ただそれだけです。世界卓球が本当に楽しかったです、昨日までは……。たった1回の負けが悔しくてたまらない。(東京)オリンピックまで時間がない。強くなるために毎日練習します……本当にごめんなさい」

 東京五輪はあと1年3カ月後に迫っている。東京で金メダルを狙う張本は「中国の厚い壁」を破ることを最大の目標に掲げ、昨年12月のITTFグランドファイナルでは中国選手をなぎ倒して大会史上最年少で優勝。徐々に中国との差を縮めているかにみえた。

 が、今年3月のカタール・オープンでは中国の梁靖崑(同9位)に勝ちながら準々決勝でスウェーデンのファルク(同16位)に敗退。4月のアジアカップでは準決勝で中国の樊振東(同1位)に敗れた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」