米ドラフトを翻弄 敏腕代理人ボラス氏“4つのマジック”とは

公開日: 更新日:

 第3は「高卒認定試験マジック」である。ボラスは高校2年生の有望捕手ランドン・パウエルにこの試験を受けさせて1年早くドラフト対象選手に仕立てた。どの球団にも知らせず、交渉期限が過ぎてからFA選手として金満球団に売り込む魂胆だった。しかし、球団側が悪辣さに呆れて乗ってこなかったため、このマジックは失敗に終わった。

 第4は今年炸裂した「NPBマジック」である。ボラスは故障持ちで評価が急落していた昨年の1巡目指名拒否組カーター・スチュワートが今年のドラフトでは2巡目指名になり契約金も150万ドル程度になると予想。日本の金満球団のソフトバンクに売り込んで総額8億円の契約をまとめた。これに対するMLBの出方が注目される。

(スポーツライター・友成那智)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった