12勝で合格では限界…横綱白鵬が計る「引退」のタイミング

公開日: 更新日:

■四つ相撲にもキレがなく…

 相撲の王道ともいわれる四つは、押し相撲以上にパワーと体力が要求される。立ち合いから速攻で寄り切るならともかく、相手に粘られたらじわじわと体力を消耗する。白鵬の星取表を見ると、近年は中日の折り返しあたりから、寄り切りが増える傾向にある。つまり、強敵相手の後半戦のため、序盤は体力の消耗を抑えているのだろう。

「ただ、その四つ相撲も以前ほどのキレはない。顕著だったのが14日目の琴奨菊戦です。白鵬は立ち合いで右を固めて相手の左差しを封じようとするも、巻き替えでバタついて左を差されてしまい、前みつまで与えてしまった。こうなると琴奨菊得意のがぶりの型。白鵬は何とか右上手を探るも届かずに寄り切られた。優勝がかかっていたので慎重に四つ相撲で仕留めようと思ったのだろうが、勘も鈍っているのかもしれない。先場所負傷した右腕のケガの影響? とっくに完治してるでしょ。その右腕で妙義龍の頭を引っかけるようなダメ押しをしているんだから、影響なんてあるはずがない」(ある親方)

 スピードを生かした相撲では他の力士の追随を許さないとはいえ、それだけで今後も勝てるかは疑問。1場所休んでは優勝し、また次の場所を休場……というパターンも今場所で崩れた。このままでは、じり貧だろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  5. 5

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  1. 6

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  2. 7

    高市首相が狙う悪夢の“強権官邸”復活…安倍時代の再来へ「経産-警察ライン」で恐怖政治

  3. 8

    最終盤の宮城県知事選は仰天の展開! 高市首相応援の現職vs昭恵さん&参政党支援の元自民議員でデッドヒート

  4. 9

    小川晶市長「ラブホ密会」の震源地…群馬・前橋市のナイトスポットで“まさかの声”続出

  5. 10

    タレント出身議員の“出世頭” 三原じゅん子氏の暴力団交遊疑惑と絶えない金銭トラブル