12勝で合格では限界…横綱白鵬が計る「引退」のタイミング

公開日: 更新日:

 もっとも、白鵬にすれば必ずしも、長く相撲を取る必要はなくなった。今年4月にはモンゴル当局が国籍離脱を認めたと報道された。帰化にかかる期間は、申請からおよそ半年から1年。白鵬は10年以上日本に住み、大相撲で活躍。さらに日本人女性と結婚もしている。こうした事情から、申請手続きはスムーズになるともっぱら。早ければ、年内にも帰化できるだろう。日本国籍がなければ親方株を取得できない。つまり日本国籍を持つまでは嫌でも現役に固執するしかなかったが、その縛りが解けるのも時間の問題。以前ほどモチベーションが保てなくなったとしても不思議じゃない。

■五輪の土俵入りはあくまで願望

「本人は『東京五輪の開会式で土俵入りをしたい』と話しているようだが、それはあくまで白鵬の願望。開会セレモニーの土俵入りなんて、やるかどうかも決まっていない。協会には組織委員会から、話すら来ていないと聞いている。白鵬は2017年の日馬富士暴行事件からというもの、万歳三唱、三本締めなど、協会に呼び出されては注意をされている。揚げ句、協会幹部から『オマエの優勝記録なんて、ただの数字に過ぎない』と面罵されたそうじゃないですか。それでいて、反省の色はゼロ。むしろ、『自分が不当におとしめられている』くらい思っているでしょうね。その上、五輪での土俵入りも消滅なら、国籍を取得した時点で『現役に未練なし』とケツをまくってもおかしくない。その時が来れば、さっさと引退するのではないか」(前出の親方)

 22日の横綱審議委員会では、矢野委員長に「あの辺が限界だったのでは。合格でしょう」と、“温かく”評価された白鵬。12勝で合格点をもらうようになっては、白鵬もオシマイだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷の「新・代理人枠」狙い大物エージェントが虎視眈々…争奪戦勃発は待ったなし

    大谷の「新・代理人枠」狙い大物エージェントが虎視眈々…争奪戦勃発は待ったなし

  2. 2
    阪神・大山悠輔 今季中にFA権取得見込みであるのか? まさかの巨人流出…ロッテ、楽天も虎視眈々

    阪神・大山悠輔 今季中にFA権取得見込みであるのか? まさかの巨人流出…ロッテ、楽天も虎視眈々

  3. 3
    大谷「英語力」格段向上の皮肉とプラス効果 元通訳・水原容疑者の裏切りが副産物を生んだ

    大谷「英語力」格段向上の皮肉とプラス効果 元通訳・水原容疑者の裏切りが副産物を生んだ

  4. 4
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  5. 5
    水原一平容疑者は刑務所に何年ブチ込まれる? 違法賭博発覚への「妨害工作」次々判明

    水原一平容疑者は刑務所に何年ブチ込まれる? 違法賭博発覚への「妨害工作」次々判明

  1. 6
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  2. 7
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 8
    福原遥が挑むNHK朝ドラ&大河W主演「歴代4人の超難関」への道…まずは2025年「べらぼう」出演

    福原遥が挑むNHK朝ドラ&大河W主演「歴代4人の超難関」への道…まずは2025年「べらぼう」出演

  4. 9
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  5. 10
    若林志穂さん「生活保護受給」をXで明かす…性被害告発時のアンチ減り、共感者続出のワケ

    若林志穂さん「生活保護受給」をXで明かす…性被害告発時のアンチ減り、共感者続出のワケ