巨人首位独走に陰りで…原監督また“コーチ緊急配転”の吉凶

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 首位を独走していた巨人は、球宴後に5勝10敗と勢いに陰りが見え始めた。1日には、いずれもリーグトップの11勝(2敗)、防御率2.55の山口俊が右ヒジに張りを訴えて登録抹消。2日には“第一捕手”の炭谷銀仁朗に右手人さし指の骨折が判明し、こちらも一軍登録を抹消された。球団発表によれば「全治は不明」。陽岱鋼も腰痛で二軍落ちした。チーム状態が落ちてきたところにもってきて、主力に故障者が続出。7月16日の時点で10.5としていた2位とのゲーム差が3・5にまで縮まってこの日のDeNA戦を迎えた。今回の配置転換は、「穏やかならざる原監督の心中がよく表れているのではないか」と先の巨人OBは見ている。

 首位攻防の初戦、巨人はエース菅野智之を先発に立てながら、逆転負けを喫した。2―1で迎えた六回1死一、二塁のピンチでソトに二塁打を浴びて同点。ベンチを飛び出しマウンドに向かった原監督が菅野に4番筒香の敬遠を指示したが、これが裏目に出て、続くロペスに致命的な2点適時打を打たれた。評論家の権藤博氏は、「ベンチがジタバタして浮足立つと、その焦りは間違いなく選手に伝染し始める」と言っている。緊急人事がマイナスに出ることもあるということだ。

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