競歩選手がコース変更直訴 東京五輪で死者出ると識者危惧

公開日: 更新日:

ボイコットのダメージ

 いや、競歩やマラソンに限らない。サッカーテニスラグビー、ホッケーなど、炎天下を走り回る競技にしても同様で、危険極まりない。

 今更ではあるが、東京五輪の招致委員会は、五輪立候補ファイルで「(東京の8月は)温暖な気候でアスリートが最高のパフォーマンスを発揮できる」とアピールしたが、全く悪い冗談としか思えない。選手や観客から死者が出れば、世界を感動させるスポーツの祭典が大都会を舞台にした悲劇になる。

 さらにここにきて、東京五輪に新たな問題が浮上した。日本の輸出管理で優遇措置を適用する「ホワイト国」から除外された韓国は憤慨。東京五輪のボイコットをチラつかせ、すでに女子カーリングは韓国で開催されている日中韓親善大会で日本チームの招待を取り消し、男子バスケットボールも韓国チームが日本開催の親善試合への参加をキャンセルした。

「これに北朝鮮が歩調を合わせるなんて話もあるが、こういう時こそスポーツをきっかけに関係修復を考えるのが外交です。それを、スポーツを政治に利用すれば国際社会から批判されるのは韓国です。とはいえ、韓国は五輪ボイコットで開催国の日本にダメージを与えたい。ボイコットをチラつかせて日本に譲歩させたいと考えている政治家がいるのでしょう。実際、日韓の政治、経済問題で平和の祭典がぶっ壊れたら開催国の日本はイメージダウンになる」(ビジネス評論家の菅野宏三氏)

 東京五輪は「史上最悪のオリンピック」になる可能性が高い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗