久保建英は“指揮官好み” 1部昇格マジョルカ移籍で大正解
スペインの超名門レアル・マドリードから1部昇格組のマジョルカにレンタル移籍した日本代表MF久保建英。
移籍して初めて迎えた地元でのソシエダ戦はベンチ外だったが、第3節の敵地バレンシア戦にベンチ入りして新天地デビューとなるか? 地元スペインでも注目を集めている。
元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう言う。
「マジョルカへの移籍は大きなプラスです。久保はFC東京時代からプレー中、ボールを欲しいタイミングと欲しいコースを身ぶり手ぶりでチームメートに知らせていたが、J3に加盟していたFC東京U―23でプレーしていた時期は、周囲とのレベル差もあって久保の思い通りにボールは入らず、パスを出そうにもFWが久保の意図を感じ取ってくれない場面が多かった。それがFC東京のトップの一員としてJ1でプレーするようになったら、パスを受けるにしても、出すにしても久保のアイデアや創造力が、最大限に〈生かされる〉形で周囲も動いてくれた。久保はレアル移籍後、二軍に所属してスペイン3部で戦うことになっていたが、3部にはフィジカル自慢の選手も少なくなく、相手をツブすことで自分をアピールして、2部、1部チームのスカウトの目に留まりたいという選手も多い。強豪レアルMと契約したテクニカルなMFは、格好の標的になってしまう。そういう意味においてもテクニック優先の1部でプレーすることは、久保にとって大正解と言っていい」